2024第17回高校生模擬裁判選手権関西大会の結果!

リーガリューとヒマリオンの夢の共演
リーガリューとヒマリオンの夢の共演

 2024年8月3日(土)恒例の淀川花火大会と同日、大阪地方裁判所では、高校生たちの知略を駆使した熱戦が繰り広げられました。

 

 今年は関西大会の予選をなくし、出場希望校が全校参加。その数なんと20校。

 その代わり、各校ともに、当日までは弁護側と検察側と両方の準備をやりますが、当日の抽選次第で実際の試合はどちらかで1戦のみ。

各校の参加は1試合に限定されますが、その分だけ初出場校でも体験できるようになりました。

 

 指導担当弁護士として関わって以降、応援させてもらっている神戸海星女子学院高等学校からは今年も大勢の子たちが参加。出場人数はおそらくダントツトップでしょう。

 

 20校は午前と午後に10校ずつ分けられ、午前に5試合、午後に5試合開催され、午前と午後で4位までの成績が発表されました。

 結果は以下の通りとなりました。

 

【午前の部】

1位 立命館宇治高等学校

2位 兵庫県立神戸高等学校

2位 立命館高等学校

4位 和歌山信愛高等学校

 

【午後の部】

1位 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎

2位 常翔学園高等学校

2位 京都府立嵯峨野高等学校

4位 同志社香里高等学校

 

 残念ながら、今年の神戸海星女子学院高等学校は入賞を逃しました。

 ただ、弁護側で試合をしましたが、尋問の内容も弁論の内容も非常に充実した素晴らしいものでした。

 特に中心となったUさんは、尋問で予期せぬ回答が被告人から出てきたとき、検察側の反対尋問で崩されたとき、いずれでも的確に質問をして臨機応変にフォローをしてみせました。その判断力や瞬発力は実務家でも決して簡単ではないでしょう。弁論も当日出てきた証言や検察官の主張も組み込み、時間内で網羅的に言及していました。それは、当日発表の機会こそありませんでしたが、検察側の準備をしてきた子たちの努力との相乗効果でたどり着いたことは間違いありません。

 十分な手応えはありましたが、残念ながら成績としては残りませんでした。

 本気でやってきたからこそ込み上げてくる彼女の涙は胸をうちました。あやうく泣くところでした。

 ただ、この経験が彼女たちの今後の人生の糧になることを疑う大人はいないでしょう。いつか、いい経験だったと思ってもらえるでしょう。

 純粋でひたむきな姿を見せてもらい、改めて気が引き締まりました。

 皆さん、ありがとうございました。