先日、阪急阪神グループさんからお声掛けいただき、小学生・中学生の子どもたち向けに、弁護士が刑事事件を通じてもニュースや物事の見方を伝えるイベントを開催しました!
阪急阪神ゆめ・まちソーシャルラボ
日時:5月28日(土)①10:30-12:00②14:00-15:30
会場:オンライン開催(Zoom利用)
対象:中学生、小学4、5、6年生とその保護者
定員:各回10組程度(事前申込み制、先着順)
料金:無料
午前、午後ともに定員を超えるご参加をいただきました。コチラではその内容などをご報告いたします(開催させていただいたスタジモ西宮のスタッフの方がまとめていただいた記事はコチラへ)
ワークショップも楽しんでくれた子どもたちの写真は↓↓をご覧ください。
解説中では、警察官と検察官の違いや逮捕してからの流れを、ニュースなどにも絡めて解説しました。また、刑事裁判というものが何のためにあるのか、一体何を決める手続きなのかをお伝えしました。
刑事裁判の手続きの流れについては、難しい言葉ですが、あえてそのまま伝えました。ドラマや小説を読んでいる人なら結構耳馴染みはあるかもしれません。子どもたちもあえて難しい言葉を知りたいかなと思いました。
その上で、刑事裁判における重要な3つのルールを、一部黒塗りにしてクイズ形式で答えてもらいました。チャット機能を使って、随時答えてもらったのですが、次々、正解が流れてきて驚きました!
なお、こちらの3つのルールは実際に私が担当した裁判員裁判で、裁判官から裁判員に対して説明されていた基本ルールです。
このような解説のほかに、子どもたちには頭を悩ませて考えてもらうワークショップにも取り組んでもらいました。
なかなか今まで考えたことがないような課題で、楽しめんでいただいたようです。一部は生々しい事件のところもあるので概要に留めますが、例えばこのようなテーマです。
①2日前の晩ご飯はどこで何を食べた?
それはどのような証拠で証明できる?
②殺人事件の遺体発見!何から捜査していけば?
③殺人未遂で起訴されたけど、殺意はなかった?!
”「正義」や「真実」という一見、1つしか正解のないようなものでも、立場が変わり、見方が変えれば違うものが見えてくる”、そういうことを体感してもらいました。なかなか難しいところもあり、「はっきりとわかった!」と言えるものではなかったかもしれませんが、それでもいいんじゃないかと思っています。大人でも正解はなかなかでないことですから。
「これが正しい」と言われることに対して、違和感をもって自分の頭で考えられるような力を身につけてもらえたら嬉しい限りです。