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ハラスメントウェビナー@コンプラフォーラム終了しました!

1 1/14ハラスメントウェビナー担当しました!

 2022/1/14プロネクサスHTC共済のコンプライアンスフォーラムで、ハラスメントに関するウェビナー講師を担当させていただきました。

 

 600名以上の方がオンラインで参加されるという大舞台。

 大学の授業で、200人ぐらいの前で講義をしたことはありましたが、ここまでの人数の方に向けてお話ししたのは初めてでした。

 

 昨年は元アナウンサーの菊間弁護士が登壇されたセミナーで、ネームバリューがあるわけでもないのに、前回のウェビナーを評価していただき、お声かけいただきました。

 

 弁護士に期待されている部分は意識しつつも、知識というより経験や体感を通じて学んでいたけるよう投票機能を活用しました。投票も400名以上の方が瞬時に回答いただき、これはなかなかの光景でした。

 

 いろいろ考え抜いたテーマは、

「ストーリーで学ぶコンプラ!ハラスメント対応の失敗を防げ!〜申告から判決まで〜」 

裁判に至る仮想事例を考えて、その展開と対応の失敗による判決結果を追った上で、さかのぼってどうすべきを考えていきました。

 概要を少しこちらでもご紹介いたします。


2 「ストーリーで学ぶコンプラ!ハラスメント対応の失敗を防げ!〜申告から判決まで〜」

 ウェビナーではまずハラスメントに関する課題を確認した上で、研修などのハラスメント対策の実効性に関するデータを、ファクトフルネス のスタンスでご紹介しました。

 

 ここで参考になるのが、厚生労働省の事業として調査・公表されている「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」です。こちらで様々なデータが紹介されていますので、適宜引用して紹介しました。

 ハラスメントに関する課題は、究極、①ハラスメントは何か?②どう対応したらよいか?に集約されます。この課題に応えることが研修としては大切です。

 

 これを踏まえて以下の事例を想定してみました。具体的な事案の内容と、関係者のヒアリング結果を踏まえて、投票してもらいました。



【質問】

①部長の日常的な叱責は違法。不当なパワハラに当たるか、当たらないが不適当か、これぐらいは問題ないか?

 

②部長からのメールが違法・不当なパワハラに当たるか、当たらないが不適当か、これぐらいは問題ないか?

 

③所長の相談対応も違法・不当か、そうではないが不適切か、問題ないか?

 

【投票の結果】

①については違法・不当が約25%、不適当が約50%、問題ないが約25%

 

②については違法・不当が約80%、不適当が20%、問題なが約0%

 

③については違法・不当が約20%、不適当が約74%、問題ないが6%でした。

 

絶対的な答えはないですが、想定以上に正確な評価だと感じました。

 

セミナーでは、これらが裁判になればどうなるかを解説した上で、対策をさかのぼりながら検討しました。

対策を進めていく上で、特に大事なのは、以下と考えています。

☆パワハラの判断では相手の人格が尊重されているかどうか

☆パワハラかどうかが全てではなく、相手の立場にたった配慮が大切であること

☆予防策として、管理職のマネジメント力の向上、職場の”心理的安全性”の向上が大切であること